2012年07月02日

「唯除五逆誹謗正法」

一帖目第一四通
そもそも、当流念仏者のなかにおいて、諸法を誹謗すべからず。
まづ越中・加賀ならば、立山・白山そのほか諸山寺なり。
越前ならば、平泉寺・豊原寺等なり。
されば『経』(大経)にも、
すでに「唯除五逆誹謗正法」とこそこれをいましめられたり。
これによりて、念仏者はことに諸宗を謗ずべからざるものなり。
また聖道諸宗の学者達も、あながちに念仏者をば謗ずべからずとみえたり。
そのいはれは、経・釈ともにその文これおほしといへども、
まづ八宗の祖師龍樹菩薩の『智論』(大智度論)にふかくこれをいましめられたり。
その文にいはく、「自法愛染故毀呰他人法 雖持戒行人不免地獄苦」といへり。
かくのごとくの論判分明なるときは、いづれも仏説なり、
あやまりて謗ずることなかれ。
それみな一宗一宗のことなれば、
わがたのまぬばかりにてこそあるべけれ。
ことさら当流のなかにおいて、なにの分別もなきもの、
他宗をそしること勿体なき次第なり。
あひかまへてあひかまへて、一所の坊主分たるひとは、
この成敗をかたくいたすべきものなり。
あなかしこ、あなかしこ。
  [文明五年九月下旬]
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posted by 野球じーじぃ at 15:27| 福井 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 信仰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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